※パクソイの写真が無かったので Mistine の広告看板で媚びを売ります。
最初にタイに行ったときにピンと来てなかったのが『ซอย Soi』という単語。『ซอย Soi ソイ』は大通りから延びる『小道』のことで、英語で言うと alley です。
場所を大通り(タノン)+小道(ソイ)で表す
タイ関係の日本語ブログなどを見ると、お店の情報として「〇〇はスクンビット(通り)ソイ 15にある」とか「△△はナラティワートラチャナカリン(通り)ソイ 3にある」とか「◇◇はヤワラー(通り)のソイテキサスにある」とか書いてあることが多いと思います。タイ、特にバンコクでは、大通りから伸びているソイにそれぞれ数字(=ソイ番号)またはソイ名が割り振られ、それが住所の一部となっているため、大通り名とソイ+数字(=ソイ番号)またはソイ名で場所を表すことが圧倒的に多いのです。
日本では住所を表す際、例えば政令指定都市なら行政区名→町名→丁目→番地(街区符号)→号(住居番号)で表します。「中央区中之島 1丁目 3番 20号」みたいな感じですね。おっとこれは大阪市役所の住所でした。
一方、タイのバンコクでは一般的に
番号(街区符号・住居番号に相当)→大通り(タノン)名→ソイ+数字(=ソイ番号)またはソイ名→準区名(クウェーン)→区名(ケート)
で表します(準区名が無く、大通り名→ソイ+数字のみのこともあり)。世界的に見ると、このような通りの名前で表す表記のほうが標準で、日本の住所表記のほうが特殊です。
タイでの住所表記は大通り名+ソイを含む
実際の住所表記ですが、例えば僕が以前お世話になったバムルンラード病院は、
※バムルンラード病院のサイトの表記
33 สุขุมวิท ซอย 3 เขตวัฒนา กรุงเทพ 10110
→ 33 スクンビット通り ソイ 3 ワッタナー区 クルンテープ 101110
トンロー警察署は、
※タイ王国国家警察庁のサイトの表記
800 ซอยสุขุมวิท 55 (ทองหล่อ) แขวงคลองตันเหนือ เขตวัฒนา กรุงเทพ 10110
→ 800 ソイ スクンビット通り 55(トンロー)クロンタンヌア地区 ワッタナー区 クルンテープ 10111
となります。
見てわかる通り、完全な統一性はありません。「ソイ スクンビット通り 55」は「スクンビット通り ソイ 55」のことです。なんやそれ、って感じですが、タイ語は基本的に後置修飾なのでこういうことになったりするんだろうなと思います。
とにもかくにも、それでも大通り名とソイ+数字はほぼ記載されています。
で、さらに「□□に行くにはスクンビット通りソイ55(ソイトンロー)のソイ 3」とか言ったりもします。ソイが大きいとさらに大通り名の役目をしてしまい、ソイから伸びるソイが『ソイ+数字』で表されます。再びなんやそれ、って感じ。
慣れると便利!ソイ番号の法則を覚えよう
ただこれは慣れてしまえばすごく合理的で便利です。
ソイの入口(ปากซอย パクソイ)にはソイ番号を示す看板があり(必ずあるわけではないですが結構ある)、自分が今どのソイの入口にいるかが簡単にわかるようになっています。
Google Maps でもソイ番号やソイ名が表記されていることが多いので、パクソイの看板と合わせて見るととても便利です。
そしてソイ番号にはある程度の法則があります。
- 大通り(タノン)の北側または東側はソイ番号が奇数
- 大通り(タノン)の南側または西側はソイ番号が偶数
- ソイ番号は西から東に向かって数字が大きくなる
- ソイ番号は北から南に向かって数字が大きくなる
これ、必ず覚えましょう。
スクンビット通りを例に見てみましょう。地図では、青がスクンビット通り(タノン)で、赤が北の奇数番号のソイ、黄色が南の偶数番号のソイです。
赤のソイは西からソイ1→ソイ3→ソイ5→ソイ7…とソイ番号が大きくなり、黄色のソイは西からソイ2→ソイ4→ソイ6…とソイ番号が大きくなっていきます。
法則を覚えておけば「今、ソイ3の入口にいるから、東に進んだら次はソイ5かー」とか、どのへんかすぐにわかるようになります。
ソイ番号、便利です。
隣のソイに繋がってると思うなよ
ソイ番号とは関係ないのですが、バンコク中心部のソイは隣のソイと繋がってないことが結構あります。
日本では、通りは碁盤の目のようになっていて東西南北隣りあわせの通りと繋がっているのが一般的です。ところがバンコクでは行き止まりのソイというのが結構あります。
ソイ8の奥からソイ10に抜けられるかなーと思って進んでいくと行き止まり、とか。
街をぶらぶら歩くときは、そのソイが行き止まりになっていないかどうかチェックしておくと良いと思います。
地図では行き止まりだけど抜けられることもあったりして(スクンビット ソイ6からソイ8とか)、なんやそれ、ってこともあります。
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